キャッシング審査関連
キャッシングと信用情報、他のローンへの影響やブラック判定は?
心配は不要じゃ。キャッシングを「利用しただけ」じゃ、信用情報に傷はつかんぜよ!他のローン審査でも、不利にはならんのじゃ。
それどころか「評価が上がる」ことすらあります。
コツコツ、長期間返済している場合です。
逆に、返済遅れなどのトラブルを起こしていたら、
当然「評価は下がる」ことに。
つまり、キャッシングの利用自体は良くも悪くもなく、
「どう返済しているか」を、業者は見ているのです。
1. キャッシングによって、逆に評価が上がる条件
└1-1. 一度も返済に遅れていない
└1-2. 長期間利用している
└1-3.大きい金額を借り入れている
2.銀行のカードローンだと、その銀行のローン全部で有利になる
└2-1.「銀行のカードローン」って?
└2-2.パターン(1)『新規の審査に申し込みやすい』
└2-3.パターン(2)『ローンの金利が安くなる』
3. 個人信用情報の詳しい説明
└3-1.『個人信用情報』とは
└3-2.『個人信用情報機関』とは
4.まとめ『業者にとっては「借りて、完済してくれる人」が一番偉い』
1.キャッシングによって、逆に評価が上がる条件
1-1.一度も返済に遅れていない
「たくさん返済しているか」より、「まず、遅れていないか」が最重要。
たとえば、「1月は10万一気に返したけど、2月は返済日に遅れた」という人は、「たくさん返しているけど、NG」な例です。
逆に「1月に1万、2月も1万…」と、毎月少額でも確実に返済している人は、高く評価されます。
1-2.長期間利用している
短期で一気に返すのもいいのですが、長期間ずっとコツコツ返し続けていると、逆にその方が信頼される場合もあります。
理由は「この人は、ずっと利子を払い続けてくれる」と判断されるため。
実は、業者としては「一気に返済されると、あまり旨味がない」のです(正直な所)。
もちろん、すぐに回収できたら、それはそれで安心です。
ただ、その人に「貸し出す時にかかったスタッフの時給」を、回収できないんですね。
(10万円を1ヶ月で返されたら、利子は1500円だけですから)
1-3.大きい金額を借り入れている
「返済に遅れていない」という条件を満たしていれば、金額は大きければ大きいほど高評価。
当然ですが、お店でいうなら「たくさん買ってくれるお客さん」だからです。
たとえば、100万借り入れて完済した経験のある人は、借入限度額の増額を、業者から打診されることもあります。
(クレジットカードの場合、勝手に増えていることもあります。筆者もそうでした)
この時、年収の変動なども、確認されないことが多いです。
筆者は、某大手の消費者金融と、クレジットカードの双方で、確認なしで増額されました。
2.銀行のカードローンだと、その銀行のローン全部で有利
2-1.『銀行のカードローン』と他の『銀行ローン』の違い
簡単に違いを書くと、
- カードローン…普通のキャッシング。用途は自由。金利が高い。
- その他のローン…「自動車」「教育」など用途限定。金利は安い。
…という風です。
どの銀行もこれらの両方を提供していますが、先にカードローンの方で信用されていると、「2つのパターン」で有利になります。
2-2.パターン(1)『新規の審査に申し込みやすい』
「自動車ローン」「学資ローン」「住宅ローン」などは、金利が安い分、審査がやや厳し目。
その審査でも、普通のカードローンの実績次第で有利になります。
ただし、当然ですが「その銀行のカードローン」の場合です。
「他行のカードローン」「プロミスなどの消費者金融」では無意味です。
2-3.パターン(2)『ローンの金利が安くなる』
たとえば「すでに自動車ローンを利用している」状態で、その銀行の「キャッシング用カードローン」を申し込んだとします。
すると、「申し込んだ時点で、いきなり自動車ローンの金利が下がる」というケースも。
キャッシングの金額、自動車ローンの金額、返済状況などでも状況は変わります。
(自動車ローンの返済で遅延していたら、当然NGです)
そういうNGなケースを除けば、少なくとも「有利になる」ことは間違いありません。
3.個人信用情報の詳しい説明
3-1.『個人信用情報』とは?
簡単にいうと「あなたが、経済的に信用できるか?」という情報。
情報の種類は2通りに分かれます。
- 属性情報…氏名、年齢、年収、勤務先など
- 支払情報…これまでのキャッシングの利用&返済履歴
これをさらに簡単にいうと、
- 属性情報…普通の情報
- 支払情報…キャッシングに関する情報
…ということですね。
このうち、今回「傷がつく」と話題になった部分は、(2)の「支払情報」の方です。
3-2.『個人信用情報機関』とは?
この情報を管理している組織。日本には3つの組織があります。
- JICC…消費者金融
- CIC…クレジットカード会社
- 全国銀行個人信用情報センター…銀行
…という風に、業者や銀行が審査する時、それぞれの担当の信用情報機関に情報を求めます。
ちなみに、上の分類は「わかりやすく」したもの。
実際には、すべてに「クレジットカード会社」が入ってきますし、(2)のCICも、消費者金融を扱います。
ただ、メインはこのような分かれ方と考えてください。
4.まとめ『業者にとっては「借りて、完済してくれる人」が一番偉い』
今回のような疑問は、多くの日本人が持つもの。
というのは、日本人の中で「借金=悪」という感覚は根強いからです。
確かに、借金はしない方が堅実でしょう。
しかし、貸金業の世界では、この感覚は「まったく逆」なのです。
彼らにとって「一度も借りたことがない人」は、「逆に信用できない」んですね。
「真面目かも知れないけど、実際の所はわからない」と思うからです。
これに対して「一度借りて、完済した人」はまったく別です。
「この人は、年収は低いし不安定な職業だけど、返済とはどういうものかわかっている」という、信頼が生まれるのです。
「クレジット」というのは、英語で「信用」という意味。
借金が普通のアメリカでは、クレジットカードの返済実績をどんどん増やしていくことは、善とされています。
古代ローマのカエサルが、ただの小役人だった時代から、すでに国家予算レベルの借金をしていた…という話は有名です。
カエサルのスケールが大きかったため、ついつい金貸しも貸してしまったのでしょう。
こうした古今東西の事例を見ても、借金の返済は見方を変えれば「社会的信用を積み上げる一つの機会」とも言えるのです。
(それでも、借りすぎは当然NGです。カエサルは別格ですから)