キャッシング審査関連
おまとめローン(計画返済支援の融資)解説(デメリット編)
前回説明したようにおまおめローンにはメリットが多い反面、気を付けたいのは多重債務で過払い金が発生する可能性がある人なんじゃ!おまとめローン(計画返済支援のための融資)で業者を解約してしまう前に、専門家に依頼して一度確認してみるぜよ!
返還請求は、借りた時の業者にしなくてはいけない
当然と言えば当然、返還請求は当然「その過払い金を、支払った業者」にする必要があります。
つまり「借りた時の業者」にしないといけないのです。
しかし、おまとめローン(計画返済支援のための融資)というのは「一つの業者を残して、残りの業者を全部片付ける」というものです。
(片付けるというと失礼ですが…)
で、その掃除した業者の中に「過払い金を支払った相手」がいたら、もうその業者からは過払い金の返還をしてもらえないのです。
完済しても契約したままならいい?
ここまで書いた内容について「完済しても、契約したままでいればいいんじゃん?」という人もいるかも知れません。
実は、返済計画の再編では解約しないといけないのです。
理由は「借りられる状態」だと、その業者の借入限度額まで「実際に借りている」ものと扱われるため。
ややこしいので、喩え話で説明します。
たとえば、アイフルを完済したとしましょう。
アイフルからの借り入れは、もうゼロ円です。
しかし、解約はしません。
アイフルから借りようと思えば、また30万円まで借りられます。
…という状態の場合、この人は「アイフルから30万円借りている」と、キャッシング審査では判断されるのです。
「何で?」と思われるかも知れませんが、これはある意味当然なことです。
借りられるなら、借りる可能性がある
基本的に、キャッシング審査は性悪説の世界です。
なので、借りる余裕を残している場合「その人は、また借りる」という前提に立っています。
たとえば「この人は、30万円までなら返せるだろう」→「しかし、アイフルでもまだ30万円借りる余裕があるな」→「ていうと、うちで30万円融資した後に、アイフルでも借りたら60万円になるな」→「よし、融資はやめよう」
…ということです。
実際、自分が業者の側だったとしても、こう思うはずです。
なので、返済計画の再編をして「キレイな体」になるためには、完済した業者を全部「解約」しないといけないのです。
解約したら、過払い金もなかったことになる
過払い金の仕組みは複雑なので、説明がやや長くなりました。
こういう仕組みで、「おまとめローン(計画返済支援のための融資)を使うと、過払い金の返還請求ができなくなる」ということなんですね。
多重債務者の味方のおまとめローン(計画返済支援のための融資)ですが、こと過払い金に関していうと、リスクもあるわけです。
過払い金の有無を確認してから返済計画の再編に入る
ここまでデメリットとして書いてきましたが、知っていれば怖くありません。
要は「借りている業者の中で、過払い金が発生している所を確認する」→「その業者に過払い請求をしてから、返済計画の再編をする」というだけです。
もちろん過払い金が発生しているかどうかの確認が、まず手間です。
これについては、返済計画の再編に強い弁護士や司法書士など、専門家の力を借りるといいでしょう。
これらの専門家に依頼する費用がないという場合、ネットなどで独学で勉強しながら、過払い請求をすることも一応できます。
かなりの手間がかかりますが、こういう手続きに強くなると、たとえば確定申告なども余裕でできるようになります。
多重債務者を卒業したら、ある程度リッチになりたいと思っている人は多いでしょうが、人間がお金持ちになるには、基本的に独立しなければいけません。
独立したら、確定申告をはじめとして、法人の設立など、多くの手続きが発生します。
そういう手続きに対する免疫をつけるという点でも、過払い請求を自分でするというのはいい経験になるでしょう。
ネット上には、実際に自分で過払い請求をして成功した人たちの日記もあるので、それらを参考にすることをおすすめします。