銀行系カードローン基礎
100万円~200万円をカードローンで借りたい人は高年収じゃないと無理?
100万円~200万円という大きい金額を借りたいやつは、消費者金融より銀行カードローンが便利なんじゃ。消費者金融の場合、50万円以上は収入証明書が必要じゃ!
「収入証明書を出せばいいじゃん」と思われるかも知れません。
その通りですが、収入証明書が必要ということは「それ以外の審査も厳しくなる」ということ。
つまり、収入証明書さえ出せばいい…ということではないんですね。
「収入証明書が必要になる=ここから先の審査は厳しくする」という業者の意思表示なので、「その金額以上は借りにくい」と思った方がいいのです。
というわけで、100万円や200万円というまとまった金額を借りたい人は、銀行カードローンで申し込みしましょう。
【目次】
1.『100万円~200万円』での、銀行カードローンと消費者金融の金利を比較
1-1.消費者金融より銀行カードローンの方が低金利
1-2.消費者金融の、借入金額ごとの金利がわからない理由
2.金利以外の、銀行カードローンで借りるメリット
2-1.300万円まで収入証明書不要で借りられる
2-2.消費者金融で100万円以上借りるのは、信用情報でややマイナスに
3.まとめ「消費者金融は、100万円以上を借りるためのサービスではない」
1.『100万円~200万円』での、銀行カードローンと消費者金融の金利を比較
1-1.消費者金融より銀行カードローンの方が低金利
100万円や200万円という大きい金額になると、当然利息も高くつきます。
高く借りるほど低金利になりますが、低い利率でも、元金が大きいので、やはり高い利子になるわけですね。
というわけで、これだけの金額を借りる時は「低金利」というのは特に重要な条件。
その金利に注目した時、銀行カードローンは消費者金融より、断然低金利で有利なのです。
銀行カードローンで100万円~200万円を借りる時の金利は、大体11~12%です。
(もっと低い銀行もあります)
これに対して、消費者金融の場合はわかりません。
銀行カードローンは、借入金額ごとの金利のおおよその目安を公開しています。
しかし、消費者金融は公開していないのです。
1-2.消費者金融の、借入金額ごとの金利がわからない理由
これは、消費者金融の方は「その人の信用度」によって金利を変えているため。
銀行と消費者金融では、それぞれ管理する法律が違うのですが、その法律の影響でしょう。
(銀行は銀行法、消費者金融は貸金業法で管理されています)
つまり、同じ100万円~200万円を借りても、ある人は「利率11%」になるかも知れないし、ある人は「16%」かもしれないんですね。
ただ、実際にはここまで安くなりません。
消費者金融の金利は「18%」から始まります。
借入金額が50万円までは、ほぼこの金利です。
80万円あたりから少し安くなりますが、それでも17%程度。
100万円~200万円でも、15%程度でしょう。
銀行なら11~12%の所が多いので、それと比べると、かなり高いというのがわかるでしょう。
2.金利以外の、銀行カードローンで借りるメリット
2-1.300万円まで収入証明書不要で借りられる
銀行カードローンの多くは、300万円まで収入証明書なしで借りられます。
これは冒頭にも書いた通りですが、これは「書類の提出の手間がかからない」というだけではなく、「その金額までは、審査がそれほど難しくない」ということなのです。
(審査が甘いとまでは言いませんが)
銀行カードローンでも「100万円」や「200万円」で収入証明書が必要になる銀行はあります。
たとえば、みずほ銀行は「200万円」からです。
また、住信SBIネット銀行も「100万円から」です。(ただし、住信SBIネット銀行のプレミアムコースは300万円から)
それらに比べて少ない金額から必要なのは三菱UFJ銀行の「50万円超から」です。
というように一部の例外はありますが、基本的に大手の銀行カードローンは全部「300万円」までは収入証明書なしでOKです。
なので、一定の条件さえ満たせば100万円や200万円の審査も問題なく通りますし、収入証明書を提出する手間もなくて、審査が早いということですね。
審査が早いので、特に最短即日借り入れしたい人にも有利でしょう。
2-2.消費者金融で100万円以上借りるのは、信用情報でややマイナスに
実は信用情報や与信状況では「いくら借りているか」という数字を見るだけではありません。
「どこから借りているか」というのもチェックします。
「借り入れ種別」というものですが、「信用できる業者から借りているか」をチェックするんですね。
一番信用度の高い借り入れは「住宅ローン」です。
その他、銀行の「自動車ローン」「学資ローン」など、審査が厳しいものほど、信用度が高くなります。
逆に「独自審査」などの高金利の消費者金融から借りている場合、信用度が低くなるわけですね。
(そういう業者に手を出す人は、その後破産する可能性が高いからです)
夫手の消費者金融の場合、独自審査と比べると遥かに信用されます。
しかし、銀行カードローンに比べると信用度が落ちるのも確か。
50万円程度の少額の借り入れだったら、消費者金融でもまったく問題ないのです。
むしろ、それでコツコツ返済していれば、返済実績もつくので、クレジットスコアが高くなります。
しかし、100万円以上消費者金融で借りるのは「大丈夫かな、この人」と思われるわけですね。
消費者金融は金利が高いですし、そこで100万円借りているということは「この人の月々の利子負担は大きい」とわかるわけです。
「利子負担が大きい」=「うちが新しく融資しても、返済できない可能性がある」と、新しくあなたを審査する会社は、考えるわけですね。
というわけで、新規のクレジットカードでもカードローンでも、審査に通りにくくなります。
あくまでほんの少しの影響ですが、こういう理由からも「消費者金融で100万円以上は、借りないほうがいい」と考えてください。
3.まとめ「消費者金融は、100万円以上を借りるためのサービスではない」
ここまで書いた内容だと、銀行カードローンはいいもので、消費者金融は悪いもの…というような印象を受けたかも知れません。
しかし、そういう意味ではなく、消費者金融はもともと「100万円以上借りる」には不向きなサービスなんですね。
ファーストフードと高級レストランの違いです。
消費者金融はファーストフードであり、「小さい金額を、早く借りる」ためにあるのです。
要は「切羽詰まった時のため」のサービスですね。
「急いで借りて、急いで完済する」ためにあるのです。
だから、高金利でもいいんですね。
少額しか借りないし、すぐ返すわけですから。
そういう風に使うなら、消費者金融というのはとてもいいサービスなのです。
ここで100万円や200万円のような大金を、長期間借りようとすると、デメリットが出てくる、ということなんですね。
これに対して、銀行カードローンは「少額をすぐ借りる」というのには向いていません。
何かと手続きが面倒で、審査に時間がかかるからです。
しかし、100万円・200万円というような大きい金額を長期間借りるには、とても向いているのです。
という風に、銀行カードローンと消費者金融のどちらが優れているということはありません。
それぞれ、「どういう風にキャッシングするか」というスタンスによって、使い分けるべきなんですね。